加圧トレーニングとは、腕や足の付け根を専用のベルトで圧迫し、血液の流れを制限した上で行う筋力トレーニングのことです。加圧トレーニングの歴史と講師資格について解説します。
加圧トレーニングが生まれたのは1966年、発明者は日本人ボディビルダーの佐藤義昭氏です。正座による足のしびれと腫れがトレーニング後の筋肉の状態に似ていることに気づいたことから、「血流を制限した上でのトレーニングが筋肉の増強を加速させる」という仮説を立てた佐藤氏は、その後偶然負った自分の怪我のリハビリに応用して効果を確信しました。その後、他者への安全で効果的な加圧ノウハウを体系的に構築して「加圧トレーニング」という手法を確立しました。
加圧トレーニングに関する特許は1993年11月に出願され、1997年7月4日に登録されていました。同時に、大学の研究期間や医学業界との共同研究も進められ、研究発表の場として「日本加圧トレーニング学会学術集会」が定期的に開催されています。
参加者は医療・リハビリ分野、スポーツ・健康分野、介護分野、美容分野など多岐にわたり、学会の会員数は1,500名を超えています。
加圧トレーニングは米国、欧州、スリランカ、中国など、世界各国で研究の対象となっています。米国の5大学(ラトガー大学、オクラホマ大学、ウエストポイント大学、テキサス大学、インディアナ大学)との共同研究や、ACSM(米国スポーツ医学会)とのグローバル研究開発プロジェクトが進行中で、スポーツ医学・リハビリ・医療・美容など様々な分野での応用が期待されています。
加圧トレーニングは、自分で加圧器具を自作して行うことも可能ですが、より効果的なトレーニングを行いたい場合は、「KAATU JAPAN株式会社」が独自に発行している認定資格を所有するインストラクターの指導を受けることが推奨されています。
また、理論や実技などについての講習を受け、筆記試験と実技試験に合格すれば、誰でも加圧トレーニングのインストラクターになることが可能です。
加圧インストラクター向けに、全国で定期的に勉強会が開催されています。講師を勤めるのは、一定期間以上インストラクターとしての経験を積んだ上で更に高度な理論と実技を学んだ「加圧スペシャルインストラクター」です。
インストラクターたちの交流や加圧インストラクターとしての質の維持・向上、国内外を含めた最新の研究結果の共有などが行われています。
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